ヤリ逃げペット～ベッドで酔いしれて～

1人で寝る事のできない18歳の岡本美玲は毎晩違う男とベッドを共にし、ほんのわずかな睡眠を取っていた。家も仕事も彼もなく、毎日3時間も眠らない日々が続いていたが、そんなある日バーテンダーの篤史と出会い、一緒にいると何故かぐっすり眠れることに気付く。自分に干渉せず、身体を求めてくるわけでもない篤史が気になる美玲は篤史のペットになって…というお話。

タイトルを見ただけでは随分安っぽい雰囲気がしますが、あらすじを見たら何だか深い話のようだったので、主人公が眠れなくなった理由を知りたくて読んでみました。悲しい過去によって心に傷を負った主人公と、同じく心に傷を持っていながら、主人公をそばにおいてくれる男性がお互いの存在に癒されるという感じなのですが、そういう存在って羨ましいなって素直に思いました。でも不特定多数の男性とセックスしまくるってどうなんだろう…実際に傷を埋めるためにそういうことをしている子って多いのかな、と考えさせられました。

また、人を信じることの難しさを大切さに気付かされた作品です。色々と疑問に思う点も多い作品ではあるものの、おおむね興味深く読みました。

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